恋愛

「なんで告白してくれないの?」彼が告白をためらう5つの理由

「好きです、付き合ってください」

口にするには3秒とかからないのに、いざ好きな人を目の前にすると、なかなか言葉にならないのが「告白」ではないでしょうか。

みなさんの中には「何度も二人でご飯に行ったり遊んだりしているのに相手が告白してくれなくて曖昧な関係が続いている」という悩みを持ってこのコラムにたどり着いた人もいるかもしれません。

今回はそんな悩みの種となる「告白」にフォーカスを当てて、告白が持つ役割と人が告白をためらう瞬間に考えていることを見ていきましょう!

以前の日本は「告白」要らず?

今は恋愛に欠かせない存在となっている「告白」ですが、少し前の日本では告白は無くても大して問題にならなかったようです。

というのも高度経済成長期以前の日本は男女交際が今ほどなかったため、男女が用もなく二人で会うこと自体が特別であり、それだけで「あの二人は付き合っているんだ」と認識してもらえたからです1

そもそも当時は見合い結婚が主流だったため、親や親戚が選んだ人と「付き合い」、交際を重ね、じきに「結婚する」という自然な流れがあったのでしょう。

ネットが普及する前は出会いの可能性も今より限られていたため、物理的距離が近い人を「運命の人」と考えることも難しいことではなかったようです。

しかし時代は移り変わり、異性の友人がいるのも当たり前となった今、男女が二人で歩いているのを見ただけでは「あの二人は付き合ってる!」と判断することはできなくなりました。

恋愛に欠かせない存在となった「告白」

近年では「セフレ1」「キスフレ※2」「ソフレ※3」といった言葉にも見られるように「セックスしていてもフレンド(友だち)」という関係も当たり前になりつつあります(快楽のためだけに性的関係を持つのは不純だと考えられていた時代には想像もつかない関係ですね)。

そんな時代だからこそ「私、あなたと特別な関係になりたい!」という意思を示すことが非常に重要になっており、以前より「告白」の必要性は高まっているのです2

「告白」=目に見えない「契約関係」を結ぶ行為

私が以前論文執筆の際に行った調査では回答者の約9割が恋愛に告白は必要だと回答しており、理由として「“告白”という形で気持ちを示さないと伝わらない」「関係に白黒つけないと友人関係との差がわからない」等が挙げられました。

若者の恋愛を研究している大森によると日本人の間で「告白」は、「曖昧な関係を明確な関係にするための『確認』や『宣言』」だと捉えられているそうです3

簡単に述べると、「告白」には「私とあなたは恋人という関係を結びますよ〜」という目に見えない契約書に判を押す役割があると考えられます。

逆に契約書に判が押されない限り、関係は宙ぶらりんのままなのです。

「身体の関係もあるのに告白してくれないのはどうして?」「何回もデートを重ねているけれど、告白してくれない…。」といったモヤモヤを抱えている人も多いのではないでしょうか。

ここからは、そんな「告白してくれないあの人は何を考えているの?」という疑問に答えるべく、人が「告白」をためらう理由を「人の欲求」という観点から紐解いて行きたいと思います。

「受け入れられたい」と「自由を失いたくない」の攻防戦

一般的に人には「他者に好かれたい、受け入れてもらいたい」という欲求と「自分の領域や自由を侵害されたくない」という欲求があると言われています4

これらの欲求はそれぞれ「ポジティブ・フェイス」「ネガティブ・フェイス」と呼ばれ、人は他者とコミュニケーションする際、自分や相手のフェイスを傷つけないように気をつける傾向にあるようです4

しかし、これらのフェイスは人間同士がコミュニケーションする限り侵害を受ける危険にさらされています5

何より今回テーマとなっている「告白」の瞬間には、自分のフェイスが傷つく、または相手のフェイスを傷つける可能性がたくさん潜んでいるのです。

今回はこの「フェイス(欲求)」の概念を使って、人が好意を持つ相手に気持ちを告げるのを躊躇する理由を5つ見ていきましょう。

「告白」の裏にある5つの「フェイスの危機」

①告白してフラレたら自分のポジティブ・フェイスが傷つく

(受け入れてもらえないかも)

告白をするときに一番想像したくないのが「フラれる」結末ですよね。

「ごめんなさい」と言われてしまえば、そこに生まれるのは「フった人」と「フラれた人」という構図。

そうなると「フラれた人」のポジティブ・フェイスは見事に潰されちゃうわけで、それを恐れるばかりに告白に踏み切れない人も多いでしょう。

②告白したら相手が「受け入れなきゃ」というプレッシャーを感じることで、相手のネガティブ・フェイスを傷つける

(相手の自由を侵害しちゃうかも)

告白とは、ある意味相手の領域に踏み込んでいく行為のため、「相手が重荷に感じてしまうと嫌だなぁ」という気持ちから告白を躊躇している人もいるかもしれません。

今の「ふんわりした関係」のほうが互いに自由でいられるから、という考えを持っていて告白をためらってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

③一人の人と恋人関係になると、その相手以外と恋愛できる可能性がなくなることで、自分のネガティブ・フェイスが傷つく

(付き合ったあとにもっと良い人が現れるかも)

先ほども言いましたが、「告白」とは目に見えない「契約」を結ぶ行為なのです。

「私はあなた以外と恋愛関係になりませんよ」という誓いと同等なのです。

そうなると、他に良い人が表れても「やっぱりやーめた」と言うわけにはいかなくなるわけです。

「告白をしてしまえば後戻りできない、そうなると他の人とのデートする自由がなくなる…」なんて考えを持っている人はなかなか告白に踏み切れないでしょう。

④告白することで相手に「この人必死だな」と思われ、自分のポジティブ・フェイスが傷つく

(マイナスイメージ与えちゃうかも)

これまでの交流で積み上げてきた私/俺のイメージが告白によって崩れてしまうかも?という不安もあるかもしれません。

告白「する側」と「される側」に分かれると自ずと前者が不利に、後者が有利になります。

「この人は私のことが好きなんだ」という印象を与えることで、自分が相手より下の立場になるのを恐れて告白しない可能性もあるでしょう。

⑤告白することで今ある関係が崩れ、互いのポジティブ・フェイスが傷つく

(元の関係に戻れなくなるかも)

告白前の段階で「仲のいい友達」「心地いい関係」になっていると、告白してフラレたら今の関係に戻れなくなるという不安から告白を躊躇する人もいるでしょう。

もし告白して付き合えても、いつか別れてしまえば友だち以下の関係になってしまう可能性も考えられます。

そうなると今の仲の良い関係をずっと続けたいと願ってしまうものでしょう。

いかがでしたか?

告白に踏み切れない理由もさまざまですが、根っこには「自信のなさ」と「現状への満足」が垣間見えてきます。

あなたが「相手が告白してくれない!」と現状に不満を抱いているなら、自分から行動を起こしてみてもいいかもしれません。

参考文献

  1. 山田昌弘(1991)「現代大学生の恋愛意識―『恋愛』概念の主観的定義をめぐって―」『昭和大学教養学部紀要』22, 29-39.
  2. 関野裕美(2012)「恋愛における〈告白〉の形成に見る現代日本社会」『国際文化研究紀要』18, 279-310.
  3. 大森美佐(2014)「若者たちにとって「恋愛」とは何か―フォーカス・グループディスカッションによる分析から―」『家族研究年報』39, 109-127.
  4. Brown, P., & Levinson, S. (1987). Politeness: Some Universals in Language Usage. Cambridge: Cambridge University Press.
  5. Tracy, K. (1990). The many faces of facework. In P. W. Robinson & H. Giles (Ed.), Handbook of Language and Social Psychology, (pp. 241-268). Chichester: John Wiley & Sons.
  • 1 セックスフレンドの略語
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