「付き合う男はなぜかいつもダメ男ばかり」なダメンズウォーカーな女性っていますよね。
他人事みたいに書いていますが、何を隠そう私もその一人です。
今まできちんとお付き合いした男性は十数人。適当にお付き合いした男性はさらに十数人いるのですが、その中でたった2人だけがダメ男ではないという驚異のダメ男引き率を誇る私。
私自身が出会った数々のダメ男の中で、人生初のダメ男について紹介しちゃいます♪
▼こっちもダメ男満載!
出会いはネット掲示板
そのダメ男と知り合ったのは、ネットの掲示板でした。まだ今ほどインターネットが普及しておらず、スマホなんてなかった時代の話。父親が買ってきた一台のパソコンがありました。
高校に入ってから成績がガクンと落ちてしまい、大学受験の勉強に必死にならなければならなかったハズなのですが、その反動もあってネットで彼氏を作りたいと思い立ったのです。
ネットで色々調べてみると、掲示板というものがあるらしく、そこで気の合った人とメールのやり取りができるということを知って、早速試してみることに。
私が行きついた掲示板はネコ好きの集まりで、男女の比率も大体5:5くらいでした。
その中に大学受験に失敗して、一浪中の男性を発見。勉強の話や大学の話などをするうちにだんだんと楽しくなってきたので、個別にメールをするようになりました。仮にH君と呼んでおきましょう。
パソコンは家に一台しかないので、メールのチェックは多くても日に3回。H君との一回のメールの文字数は日に日に多くなっていき、4,000文字超の長文のやり取りが続きました。
メールのやり取りを1か月くらい続けた後は、自宅同士の電話も頻繁にすることになります。
H君は川崎に住む19歳。私はド田舎に住む17歳。話していくうちに、私はH君の住む街で一人暮らしをしたいと思うようになりました。
その結果関西圏にしようと思っていた受験校を変更し、東京近辺の大学を志望校に!
H君と毎日ラブラブすることを夢見ての受験勉強が始まりました。
履いた下着が欲しい!?
行きたい場所もハッキリして勉強に身が入るようになったのは良かったのですが、ここら辺から雲行きが怪しくなってきます。
H君は変な趣味があるらしく、ある日こんなことを言い出しました。
まだ恋愛経験がほとんどなく、何が正しいことなのかわからなかった私。母親に頼んで封筒と切手をもらい、自分の下着の入った郵便物をポストに投函しました。
「俺ってSなんだよ」
下着が到着して喜んでいたH君。喜んでもらえて良かったとよくわからない安心感を抱いた私。しばらくは平穏な会話がまた続きました。
そしてまた唐突にH君が言い出します。
当時はSMという言葉すら知らなかった私ですが、何故か直感的に理解していました。
とはいえ、実際にかなりのMだった私はH君の言葉を受け入れてしまったのでした。
ついに上京!
SとかMとかの話は、実際に会ってから楽しもうということになり、まずは受験に専念。第1希望には入れなかったものの、なんとか東京の大学に受かることができてH君の家の近くにマンションも契約。いよいよ上京です。
初めての東京&初めての一人暮らしですが、H君が近くに住んでいるということで、あまり緊張はしていませんでした。ですがここからH君の激しい束縛が始まります。
引っ越しや入学式・オリエンテーションが終わってひと段落した頃、H君の家に遊びに行くことになりました。
H君も同じく大学1年生。実家で母親と一緒に住んでいましたが、ほとんど母親は家におらず一人暮らしのような状態でした。
私が家に着くやいなや何やら犬の首輪のような物を取り出すH君。
正直頭は真っ白で、これが正しい恋愛だとは思いませんでしたが、逆らうと別れを切り出されそうで従ってしまいました。
H君は私に首輪をつけるだけでは飽きたらず、私の行動を制限し始めます。携帯に入っている通話履歴やメール履歴をチェックされ、休みの日は基本的にずっとH君の家にお泊り。遊びに行くと言えば、誰とどこに行って、いつ帰ってくるのかをしつこく聞かれます。
今思えば、これは正常な恋愛ではないのがわかりますが、当時の私は好きになった男性に嫌われたくない一心で必死でした。
童貞マザコン
その後不可解な恋愛関係は続きつつも、普通にデートに行ったり、友達を紹介してもらったりとそれなりに楽しい交際を続けていましたが、だんだんとH君の化けの皮が剥がれてきます。
付き合っているのに体の関係を求めてこないH君。最初は「私を大事にしてくれてるのかな?」と思っていましたが、どうやら童貞だったようで。
自信がないため、エッチをどうやって始めれば良いのかわからないと告白されました。
しかもH君、かなりのマザコン。母親がいないと一人では起きられず、バイトもしないで甘えたことばかり言っているのです。
大学に入って新しい友達もでき、一人暮らしにも慣れてきた私はH君と一緒にいる時間の方が苦痛になってきました。
なにせ、私は週6日で大学の後にバイトをして生活費を稼いでいるにも関わらず、H君は何もせずに実家暮らしで、親からお小遣いをもらうような生活なんです。
結局大学生活2か月目にして完全にH君への気持ちはなくなり、私から別れを切り出しました。
ストーカーに
別れたことで少しだけ寂しさも感じつつ、大学生活だけを満喫できるハズだったのですが……。
なんとH君がストーカーに!
私のバイト先の前で待っているとメッセージを送ってきたり、バイトをしているお店にご飯を食べに来たり。
それでも完全無視を続けていたら、一人暮らししているマンションにお母さんと一緒に来る始末!
悲痛な叫びでしたが、私は恐怖しか感じませんでした。
結局「警察に言いますよ、帰ってください」の一点張りで何とか追い返して、ストーカー行為も収束。
男と別れるときには、相手のタイプを見極めた別れ方が必要だと学んだのでした。
ダメ男はいくらでもいます!
初めてのダメ男ということで、まだまだ軽めのダメ男をご紹介しました。
ここから私のダメンズウォーカーっぷりがさらに発揮されることになるのですが、それはまた別の機会に。
もちろん今ではマッチングアプリなどでの出会いの機会も増えていて、そういう場所にはそうそうダメ男ばかりがいるとは思いませんが、付き合う前から様々な兆候が出ていることに気づけないと危ないかもしれません。
くれぐれも付き合うかどうかの見極めは慎重に行ってくださいね!