今回は担当の方から「eveさんの経歴にある自衛隊の頃の恋愛系のお話など聞かせていただけますか?」との有難いお話を頂いた。
私が婦人自衛官を退職してからかれこれ20年近く経とうとしている、、、が、
過去の記憶を呼び覚まし、婦人自衛官だった女性目線のもので良ければ、
当時の恋愛事情なんて書いてみようかと思う。
最初に「新隊員教育隊」と言う前期・後期合わせて半年間の教育期間があり、
その教育期間が終了したら、めでたく自分の部隊が決まり新しく「部隊配属」となる。
今回はその自衛隊の恋愛事情を、
この「新隊員教育隊」時代と「部隊配属」時代と二つに分けて、
それぞれ私の曖昧なメモリーを思い出していこう。
Contents
自衛隊の恋愛事情「新隊員教育隊」
教育隊時代というのは、
初めて自衛隊に入隊し、これからどんな試練が待ち行けているかも分からず、
期待と不安でただただ心臓がバクバクの日々であるのは間違いないが、
以外と恋のチャンスは転がっていた、と思う。
、、、というのも、この教育隊というのはもちろん男子と女子は分かれているが、
距離が近いことは、私たちの団結も日に日に強くなっていく。
日々、生活や訓練を共にしていくと、こんなに仲間意識が心に刻まれていくものだろうか。
ここで学べることはとても大きい。
、、、しかしごく一部にその信頼関係が変な方へと働いていき、女子隊員のペアの二人が
なぜかレズビアン?のような関係になっていった例も見たことがある。
逆に私たちの面倒見係となる班長たちは全員女性なのだが、
その女性班長たちは皆、妙に男性化していることも記憶に残っている。
迷彩を脱げば普通の女の子
日中は座学や訓練のためもちろん班長や教官も共にいるが、終礼をして宿舎に戻れば
まだまだやることは多くとも、監視される人はもういない。
これだけで気持ちは随分開放されるものだ。
時の消灯時間までの一時間ほどの間。
この時間はやっと一息つける私たちの娯楽の時間であった。
売店で買ってきたお菓子を食べたり、女子トークで盛り上がり、
男子寮の宿舎の窓から見える遠い相手に手を振ったり、、、。
時には夜にこそっと内緒で宿舎を抜け出して、男子と敷地内の自動販売機の裏で落ち合う、なんてこともあった。
新隊員は疑似グループ交際?!
初めて見たある男子隊員から突然連絡先をもらったことが事の始まりだった。
その日は入隊の初日で、私は何もかもが興奮状態だったため、
その時は連絡先をもらったことさえも何も疑問も感じていなかったかもしれない。
しかしこの連絡先をもらったことがきっかけで、
と話せば、彼も誰かを紹介してくれて、じゃあこの子にもこの子にも、、、という感じ。
そんなふうに私はどんどん勝手にカップルを増やしていった。
みんなでそれで楽しくなればいいなぁと、ただそれだけを思って。
現にそれで恋愛に発展した新隊員たちが何組かいた。
この厳しい規則の生活を送る中で、ちょっとしたトキメキをそこで感じていたと思う。
ちょっとした疑似グループ交際みたいな感じを楽しんでいたかもしれない。
夜の宿舎を抜けて、彼と飲んだ自動販売機のジュースの味は今も忘れられない。
自衛隊の恋愛事情「部隊配属」
やっと仲良くなれた男子隊員たちともこれでお別れで、皆離れるのを悲しがった。
死角の3トン半
私は第〇〇普通科連隊という部隊に配属された。
配属された部隊も、当時WACは私ともう一人が配属されただけだった。
私がこの普通科連隊に配属されたのは、もともと自衛隊の戦技で普通科に推薦があり、
もうここへ来るのは決まっていた。
決まっていたからこそ仕方ないが、訓練も戦技も全て男性の中に放り込まれてやってきた。
当時も、同期の女子隊員と男子隊員が付き合ってるなどはよくあった。
これも新隊員の教育隊と同じで、夜、宿舎を抜け出して密会しているパターンは多い。
教育隊の時は自動販売機の裏だったのが、、、
そこで隊員が何の任務を遂行してるかは、皆さんのご想像にお任せしよう。
最終手段の男子営内
とは言っても、最初のうちは待機要員をやらされるので外出できる休みはあまりない。
しかし、待機から外れたときの土日には、私たちにとって最高の恩賞がある。
外泊が許されるから、では何時に宿舎に戻ってもいい、というわけでもない。
特外であっても宿舎に戻る場合は、門限があるのだ。
それまでに戻れないと婦人自衛官宿舎の玄関は閉められてしまう。
とにかく入れなくなり、自分の営内(部屋)で寝られないのである。
そうなると、、最後の手段、男子の営内に行くのである。
今考えたらなんちゅうことをしとるんじゃーと怒られてしまうが、
戻ってきてしまった場合はそれしか方法がなかった。
足音たてずに男子の営内にこっそり潜入する。
男子の営内には、もちろん上の階級の陸曹や曹長クラスもいるので(理由がそれだけの訳ない)
絶対にバレてはまずい。
最初は誰でも入れるミーティングルームのような場所で朝までしのいだことがあったが、
やっぱり見つかりそうになったことがあったので、二回目は男子隊員の営内に入れてもらったことがある。
、、、一睡もできなかった翌朝の、
燦燦たる真夏の日差しは、今もまだ私の瞼の裏に強く残っている。。
演習の暗闇で、、、。
最後に、私たちが訓練する上で切っても切れないのが、「演習」だ。
まさに軍隊や艦隊の実践の状況を想定して行う訓練。
演習場という軍事訓練を行うための広大な敷地に行って訓練を行う。
それほど演習は過酷なものだが、
この訓練が終了すれば、ひとまず演習場の近くにある宿舎に戻って身体を休めることができる。
このような時は自衛隊の営内とは違い、
しかも、そのオンボロの宿舎には出口にドアも何もなく、ただの掘っ立て小屋状態。
ほかの部隊の隊員まで勝手に入ってきたりもする始末。
しかし、その宿舎にいられる夜だけは、ほぼフリータイムみたいなもので自由であった。
部隊車両で他の駐屯地までいって浴場に入り、帰りに売店でお菓子やお酒を買い込んで、
戻ってから飲み食いする。隊員は皆そんなふうにくつろいでいた。
そして夜。
ただでさえ暗い山の中にある宿舎である。消灯時間になればもう真っ暗で何も見えなくなる。
誰か分からない隊員のいびきと寝息に包まれた暗闇の中、
目を閉じていただけの私になにかが重くのしかかった。
声が出せない。暗いし何も見えないので怖いのは確かだが、これはあきらかに人なのは分かった。
と思うけれども、私も周りに気づかれるのも嫌だったので無言で抵抗していた。
手は容赦なく伸びてくるし、
男性だろうから力もある。
もう抵抗できなくなり、私がついに
と静かに感情をあらわにして言うと、ようやく伸びた手が止まり、私から去っていったのが分かった。
しかし、、、
男性隊員はストレスが溜まるのであろう。
だけれどこんな堂々とした行動には驚いた。
よくこんな暗闇の中、男子隊員だらけの寝床で女を見つけたものだ。
自衛隊の恋愛事情 終わりに
、、、なんだかちょっと恋愛事情というより、男女事情の話になってしまったかもしれない。
がしかし、男性目線だともっと純粋な恋愛事情はあると思う。
時代が変わっても、その辺の事情はあまり変わらないのではないか。
厳しい規則の中で訓練や生活している分、中身はみんなまっすぐで芯のある男だ。
自衛隊の男性は世間からの人気も高い。
大雨洪水に地震にコロナに強烈な突風まで
︎ ︎
どうなっちゃってるの…海上保安官かっこいいなぁ。
自衛隊や各署の救助隊員の皆さんはやっぱりかっこいい。— トムコ@Thanks
MMXX next30th 願 (@crazyheavenxxx) July 9, 2020
自衛隊や救急隊ってホントにかっこいい
大変な環境の中命を救ってくれてありがとうございます— かずや (@yCdm9ALWNW2aNN3) July 7, 2020
自衛隊ってかっこいい
—
(@appp1333) July 7, 2020
国防男子とあなたとの素敵な恋愛事情の1ページ、いきなりデートで新たに作ってみては、、、?
▼他の職業に関する体験談はこちらです。